薪ストーブを目の前にすれば、
ハイテクな考え方は消え失せてゆく。
ストーブで薪を燃やす操作方法は、
給気調整レバー1〜2カ所(モデルによる)だけのシンプルなものだ。
しかし、同じメーカーの同機種でも、
そのお家によって操作性の違いが生じる。
それは設置場所、煙突設計、燃料となる薪等々、
外的要因が大きく左右するためだ。
そのお家の薪ストーブに関して
ベスト燃焼に保ってゆくための給気調整の加減やタイミングなどは、
そのお家のオーナー様が一番熟知してゆくことが大切だ。
と言うより、それが当然なことなんだろう。
実際に2年3年と使いこなしてゆくうちに
その微妙な感覚は体で覚えてゆくしかない。
薪ストーブの操作はとてもシンプルだが、逆に奥が深い。
それはエアコンなどのボタン操作での強・中・弱の風力調整みたいな
リモコン的な考え方とは違い、その人の感性が問われるとも言える。
そして・・・・、
自分で作った薪を、自分で火を入れ、バーボン片手に炎の揺らぎに酔いしれる。
なんて幸せなひと時だろうか。
そんな親の姿を子供たちも追ってゆく。
その結果・・・・、
エアコン、リモコン、マザコン、ロリコン(^^) と、
それらとは、かけ離れた人生が広がってゆくだろう。
これを薪ストーブによる「コンゼツ(根絶)」と言う。